近視の視力回復のコツ

近視の原因とは、なんでしょうか？
遺伝なのか、環境なのか、栄養なのか疑問に思うところですね。実際のところ誰もわかりませんから、統計などから「そうかもしれない」という推測を含んだ表現になります。

近年のパソコンやゲーム機の家庭内への普及に比例するように、日本の近視人口も増えています。この事実から考えると、近くの見すぎや強い光を発するディスプレイに、近視の原因がありそうです。

近くの見すぎが、なぜ近視の原因になるのでしょうか？
近くのものを凝視しつづけていると、目のなかでは毛様体筋という遠近調節をしている筋肉が、力んだままになってこり固まってきます。そうなると目の血行もわるくなるので、いろいろな不具合が発生したり、急激に視力低下しやすいのです。

毛様体筋が緊張すると、水晶体が自身の弾力によって厚みを帯びます。そうすると像を角膜方向に引き戻すため、近くの物体が見えるわけです。しかし、これが長時間、ましてや長い年月続くと、遠くを見ても毛様体筋がゆるまなくなり、仮性近視となります。仮性近視は放置していると、当然、本物の近眼である真性近視になります。

近視の原因は以上のように、近くに見すぎと考えられますが、ディスプレイから発する青色光も関係しているかもしれません。紫外線の大半はレンズである水晶体に吸収されますが、強い光線は、網膜まで届きます。そうなると網膜の視細胞であるロドプシンが分解します。

パソコンで長時間作業をしていると、ロドプシンの分解が追いつかずに、目がチカチカしてくるのです。それは脳にまで影響を与え、もしかしたらパソコンやゲーム機の画面の光も、近視の原因となっているかもしれません。

そのほか近視の原因として、遺伝説や成長説があります。
遺伝説とは、生まれつき眼軸が伸びやすいとか、遠視の度合いが弱い目ということです。

成長説とは、栄養を多くとることによって、体が成長していきますが、目のほうも成長過多になって、伸びてしまい近視の原因となるというものです。

いずれにしてもパソコンやゲーム機が普及する以前は、今ほど近視の人は多くなかったはずです。それは本屋に行けば、マジカルアイやマジックアイ・エクササイズなどの立体視用の視力回復本があふれていることでも、需要が分かります。100円ショップでもピンホールメガネが必ずあるのです。

こういった世相で視力低下を防ぐには、近くを見たら遠くを見るなどの目のエクササイズや視力回復トレーニングの方法を心がけていくべきです。また強いまばたきや目のツボ指圧などの、視力訓練も有効です。